とある10月の日。1人の利用者様のお部屋に伺うと、何故か鶴が吊る下がっている。しかも、逆さまに…。

一見、怖い光景にも思えたのですが、実は心温まる理由がありました。

このお部屋の利用者様は、8月上旬に体調を崩され1ヶ月間の入院生活を経て、再び当施設に戻られました。入院前は、お一人で歩行をされていた方だったのですが、帰所された時にはお食事も摂りにくく、ほぼ寝たきりの状態で戻られました。ただ、お声掛けさせていただくと、目を合わせ、お話をしてくださる利用者様。そんな利用者様がベッドで寝て、目を開けたときに寂しくないようにと、リビングの職員さんが天井に鶴と、金太郎を飾ってくれました。

鶴が逆さまなのは、利用者様の目線になっているから。

お部屋を飾ってくれた職員さんに声を掛けると、一言。
「いいっしょ!!」(笑)
めちゃめちゃいいと思ったので、私も便乗させていただきました。もっと元気になっていただけるように、故郷の写真も入れて飾りつけをしました。

このお部屋の利用者様は、毎日少しづつリハビリを行い、一生懸命、体操にも参加してくださっています。

ハイシドウドウ ハイドウドウ♪
ハイシドウドウ ハイドウドウ♪

また、元気に歩いてくださる日は、近いかもしれません。